五輪塔形経筒外容器【動画付き】

3D Model

五輪塔形経筒外容器

Pagoda-shaped jar, carved Sanskrit characters, for storing a sutra case. Kosai ware.

【重要文化財】

制作地：日本　湖西窯

制作年：平安時代末期（久安2年：1146）

サイズ：高37.7

「経筒（外容器）」は、末法思想の影響下で主に中世初期に制作された。経巻が入った銅製経筒を納める容器として用いられたのである。 湖西窯は静岡県湖西市に所在する古窯跡群で、中世には古代灰釉陶器生産の技術を引く瓷器系窯として生産活動を展開した。本資料は内外面に「久安二年七月廿七日 遠海新所之立焼 五輪土塔」などの文字が刻まれていて、現在の湖西市新所原の湖西窯で制作されたことが分かる。空輪・風輪・火輪を表わす蓋、水輪を表わす身、地輪を表わす台の三部分から成り、中空になった身に経筒を納めたものであろう。静岡県浜北市根堅勝栗山出土と伝えられる。

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