世界文化遺産「北海道・北東北の縄文遺跡群」の構成資産の１つ、北海道伊達市北黄金貝塚から出土した石皿です。
内浦湾をのぞむ丘陵上に立地する北黄金貝塚は、およ そ7,000〜4,000年前（縄文時代中期）の暮らしの跡が残されています。
この石皿は、擦石とセットで使われる道具で、ドングリなどの木の実を石皿上側のくぼんだ部分に広げて、擦石ですり潰していたと考えられています。
このような石皿も擦石と同様に意図的に密集して置かれた場所（水場遺構）から発見されることがあり、くばんだ部分を下向きにふせて置かれていることが多いことから、大切な道具として感謝の祈りが込められていたのかもしれません。