北海道函館市（旧南茅部町）に所在するハマナス野遺跡から出土した土器（円筒下層式土器）です。
ハマナス野遺跡はおよそ5,000年前（縄文時代前期）に相当する遺跡で、大規模な集落跡が発見されています。
土器の底が平らで筒のような円形をしていることから円筒式土器と呼ばれ、東北地方北部 から北海道南西部にかけて分布していることがわかっています。この土器は円筒式土器の中でも古い時期（縄文時代前期）に相当するもので、円筒下層式に分類されています。
土器の口は突起が付いたように外向きに小さく４方向に開き、縄目で文様が付けられています。