瘤牛形容器

3D Model

瘤牛形容器

Container in the shape of zebu, Neolithic age, ca.3500-2600 BCE, presumably excavated from Mehrgarh site, Pakistan.

制作地：伝 パキスタン･メヘルガル遺跡出土

制作年：先インダス文明期（紀元前3500-2600年頃）

サイズ：高25.4

インダス文明は、世界四大文明の一つに数えられる古代都市文明で、紀元前2600年頃から紀元前1900年頃にかけて、現在のパキスタンを中心に反映した。しかし、この文明は突如として生まれたわけではなく、紀元前6000年頃に始まる当地域の農法文化発展の結果として成立したものとされる。文明期の中心になったのは、インダス平原の周縁であるバローチスターン地方である。ここでは絵や文様をほどこした彩文土器や動物形土製品が発展した。 　この作品は、瘤牛（コブウシ）形の大型容器で、祭器等特別な用途で用いられたと考えられる作例。脚・頭部など細部まで表現されている。良好な現存例の少ない極めて貴重な資料である。瘤牛は南アジア原産の動物で、インダス文明以前の時代から当地域の家畜の代表で、身近な存在だった。

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