Triangles: 201k
Vertices: 100.5k
More model informationこの鴟尾は福岡県築上町に所在する国指定史跡、船迫窯跡で出土したものです。 同じ窯で他に出土した単弁八葉蓮華紋軒丸瓦などと共に、南西約2.5㎞に位置する古代寺院「上坂廃寺」に供給され、寺院の金堂や講堂の上を荘厳しました。
日本の鴟尾は、ヒレ部先端が直線上に巡る「初唐様式」の ものが大半を占めますが、船迫窯跡の鴟尾はのこぎり歯上に巡り、鳥の羽のように一枚一枚が分かれている「百済様式」の特徴を持っています。
こうした特徴を持つ鴟尾は、様式の名の通り隣国朝鮮半島にかつて所在していた百済や新羅等の影響を受けているとされます。また、鴟尾の縦帯に施された単弁四葉蓮華紋も、豊前国の古代寺院で必ずと言っていいほど出土する百済系の単弁八葉蓮華紋軒丸瓦と酷似しています。
豊前国は古くから朝鮮半島からの渡来系の人々が多くいた地域であり、660年の百済滅亡後に、列島に多数渡来した工人たちがこの鴟尾の制作に関与したのかもしれません。
船迫窯跡公園では鴟尾を実物サイズに復原したレプリカも展示しています。ぜひご来園ください (高さ121㎝、頭部からヒレ部までの奥行93㎝、最大幅76㎝)
Comments are turned off.
Learn more