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More model information 世界文化遺産「北海道・北東北の縄文遺跡群」の構成資産の1つ、北海道伊達市北黄金貝塚から出土した擦石(すりいし)です。
内浦湾をのぞむ丘陵上に立地する北黄金貝塚は、およそ7,000〜4,000年前(縄文時代中期)の暮らしの跡が残されています。
この擦石は、かつてはその冠のような形から「北海道式石冠」とも呼ばれていましたが、石器の下側部 分はつるつるに擦り減っていることから、石の大きさと重さを活かしてドングリなどの木の実の皮をすり潰すための道具だったということがわかっています。この擦石は石皿とセットで使われていたと考えられています。
また、この擦石の裏側を見ると、右下部分が大きく欠けていることがわかります。これは当時の縄文時代の人々が意図的に壊したと考えられており、北黄金貝塚からはこのような意図的に壊されたと考えられる擦石や石皿が大量に、しかも密集して出土した場所(水場遺構)が発見されています。擦石や石皿も意図的に置かれていたことから、ゴミ捨て場のような場所ではなく、大切に使った道具に感謝の祈りを込めていた場所だったのかもしれません。
Feb 28th 2023
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