鉢 Bowl
ルーシー・リー Lucie Rie
制作年:1975年 サイズ:11.0×22.0×22.0㎝
ルーシー・リーはバーナード・リーチに続く、イギリスを代表する現代陶芸作家です。ウィーンに生まれた彼女は、ウィーン美術工芸学校で学んだ後、1938年にイギリスへ渡りました。その後、バーナード・リーチらいわゆる「伝統派」に次ぐモダニスト世代の代表的存在として活躍します。リーチが拓いた個人作家的陶芸を踏襲しながらも、制作については一線を画し、独自の表現を深化発展させました。ロクロ成形によるシンプルで端正なフォルムと繊細な加飾技法による「器」の表現は他の追随を許さぬ域に達し、その影響力は今に及んでいます。 本作品には、ルーシー・リーが終生追い求めたフォルム、線、色彩の研究成果が惜しみなく発揮されています。極めて薄くロクロで引き上げられ華麗に広がる口縁、凛と立つ器形、ブロンズ釉が鈍く光り、赤のスリップに掻き落しで極細の線が施され、トルコブルーの鮮やかなラインが全体を引き締めています。全てが響きあい見事な仕上がりをみせる逸品といえます。ルーシー・リーはバーナード・リーチに続く、イギリスを代表する現代陶芸作家です。ウィーンに生まれた彼女は、ウィーン美術工芸学校で学んだ後、1938年にイギリスへ渡りました。その後、バーナード・リーチらいわゆる「伝統派」に次ぐモダニスト世代の代表的存在として活躍します。リーチが拓いた個人作家的陶芸を踏襲しながらも、制作については一線を画し、独自の表現を深化発展させました。ロクロ成形によるシンプルで端正なフォルムと繊細な加飾技法による「器」の表現は他の追随を許さぬ域に達し、その影響力は今に及んでいます。 本作品には、ルーシー・リーが終生追い求めたフォルム、線、色彩の研究成果が惜しみなく発揮されています。極めて薄くロクロで引き上げられ華麗に広がる口縁、凛と立つ器形、ブロンズ釉が鈍く光り、赤のスリップに掻き落しで極細の線が施され、トルコブルーの鮮やかなラインが全体を引き締めています。全てが響きあい見事な仕上がりをみせる逸品といえます。
3D model by MimirLLC
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