谷地遺跡から出土した縄文土器の深鉢です。胴部がやや寸詰まりの寸胴で、丸みをもって立ち上がる口縁部の上端に連続刺突文を施文した狭い文様帯を持ち、立体的な突起を付加しています。口縁部と胴部は狭い無文帯と平行隆線、小波状隆線文によって区切られ、それぞれ渦巻状、クランク状、剣先状、菱形のモチーフを連結させた平行隆線文が器面全体に展開します。突起は複数の橋状突起が複合して篭状を呈しています。胴部を埋める複雑な文様にも一定の規範が認められ、大木8a式土器の到達点の一つと言える土器です。
この土器は土坑に正位に埋設された土器の傍らに斜位に埋設されていたものです。一方、下半部に二次的な被熱痕跡、上半部に煤の付着が顕著であることから埋設される前には鍋として煮炊きに用いられたものであることが分かります。
名称:縄文土器(深鉢)
時代:縄文時代中期中葉(大木8a式期)
年代:約5,000年前
遺跡:谷地遺跡(📍宮城県刈田郡蔵王町大字円田字谷地)
帰属:No.P1265/SX719土器埋設遺構/堆積土/Pot581-c
法量:口径28.9cm/底径18.5cm/器高31.4cm/最大高34.6cm
詳細:蔵王町教育委員会 2021 『谷地遺跡』蔵王町文化財調査報告書26
所蔵:蔵王町教育委員会
その他:装飾・文様展開図の作成を目的としたモデルのため、土器の内面下部及び底面は生成されていません。
Jomon pottery excavated from the Yachi site in Zao Town, Miyagi Prefecture.
Collection of Zao Town Board of Education.
3D model created by LANG Co., Ltd.(Zao Town Commissioned Project 2018.)
3D model creation method:Photogrammetry(SfM)
CC Attribution-NonCommercialCreative Commons Attribution-NonCommercial