世界文化遺産「北海道・北東北の縄文遺跡群」の構成資産の１つ、北海道千歳市キウス周堤墓群から出土した石柱（せきちゅう）です。
石狩平野をのぞむ緩やかな斜面に立地するキウス周堤墓群は、高い土手を伴う大規模な共同墓地で、およそ3,200年前（縄文時代後期）に設けられました。
この石柱は、1号周堤墓のお墓の真ん中に立った状態で発見されたため、現在と同じような墓標だったと考えられています。長さは62cmほどで、30cmほどが地表から顔をのぞかせていました。キウス周堤墓群ではもっと大きな石柱が発見されていたり、同時期の他の場所のストーンサークル（環状列石）でも1mほどの大きな石が立てられていることがあり、それらと比べて、お墓から顔をのぞかせている部分がやや低いことが特徴となっています。