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More model information埼玉県東秩父村浄蓮寺所在。高さ119~124㎝。元亀2(1571)年~天正11(1583)年。伊豆案岩製。室町~戦国期・南関東の日蓮宗寺院で盛んに造立された「合掌式宝塔」の一種だが、相輪、笠、塔身の各部に独自性がみられる。塔身上部は剣頭状に突出し、中央は刳り抜き式となっている。開口部の上下には扉を付したであろうホゾ穴が確認できる。本来は内部に仏像や経典を安置したものとみられる。反花座は神奈川県横浜市石塔坂宝篋印塔と通じる「復古様式」のものである。塔身の側面や、刳り抜きの内部には次の銘文がある。(右)「天正十一癸未/蓮調/霊位/三月五日」、(中央)「南無妙法蓮華経/慈父宗調霊/天正十壬午十月三日/皆已成仏」、(左)「元亀二年辛未/八月朔日」蓮好霊」。中央塔が上田朝直、右塔が上田能登守長則の墓塔と伝わる。東秩父村指定文化財。2022/02/03公開。【参考文献】本間2012「中近世移行期における伊豆安山岩製石塔の復古様式について」『考古学論究』第14号 立正大学考古学会.
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