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More model information中原遺跡・穴井遺跡は大分県宇佐市大字大塚の駅館川西岸に所在する遺跡である。中原遺跡は多数の古墳が過年度の調査で確認されており、穴井遺跡は古代~中世の集落跡として周知される遺跡である。本遺構はR7年度の本発掘調査にて検出された箱式石棺墓である。長軸約1.93m、短軸約0.54m を測る。石蓋の一部はかく乱され、原位置から動いており、石蓋の間を埋めていた粘土は一部に残るのみであった。内部は埋土が侵入しており、人骨は確認されていない。石棺内面および石蓋の裏面には赤色顔料が認められる。石棺内床面は赤色顔料を施していない。床面からは石枕が出土しているが、頭部のへこみなどは設けられず、平坦である。出土遺物には石蓋上より鉄製矢柄、石棺内部より土器片、鉄製短頸鏃、刀子片、鉄製長頸鏃が出土している。中でも鉄製長頸鏃は床面直上で出土しており、この遺物の推定年代よりST3は古墳時代中期頃(5世紀頃)と推定される。
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