◯佐野市 Sano City, Tochigi Prefecture, JAPAN ◯戦国時代〜江戸時代初期 Warring States period - Early Edo period (15th -17th century) ◯国指定史跡 Nationally Designated Historic Site ◯三次元計測・データ提供:佐野市教育委員会 ◯文献:佐野市教育委員会2013『唐沢山城跡調査報告書』
唐沢山城は佐野氏の居城で、遅くとも15世紀後半には築城されたと考えられています。佐野氏は現在の佐野市域を支配していました。戦国末期(16世紀後半)には、下野南部に侵攻してくる上杉氏や北条氏と対峙するようになり、佐野氏はこれらに対して服属や離反を繰り返しながら命脈を保ちました。しかし天正13(1585)年に足利長尾氏との戦い(須花坂の戦い)で当主が戦死し、次期当主を北条氏から迎えたため以後は北条氏傘下となりました。同18年、小田原征伐の戦後処理(宇都宮仕置)においては豊臣系の大名として存続が認められ、慶長5(1600)年の関ヶ原の戦いでは東軍についたため、所領を安堵されています。唐沢山城は、同12年に居城が佐野城に移されたため、廃城となりました。この城の最大の特徴は本丸周辺に築かれた石垣で、最高部では8mを超えます。 このような石垣は当時の関東地方ではほとんど見られませんでした。
*この城は「本館」でも展示しています(城全体は段彩図、石垣は写真のテクスチャで表現)。
城:https://sketchfab.com/3d-models/karasawayama-castle-b1bbcbc442244541aae519634862e4cd
石垣:https://sketchfab.com/3d-models/stone-walls-of-karasawayama-castle-ebcc5fac16ec41c882f8ce7e8541b182
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